雨の日に頭痛やだるさを感じる。
最近は気象病・天気痛もずいぶん浸透してきて、
「全部気圧のせい」というハッシュタグがよく使われるほど。
最近ではキアガード®という天気頭痛に作用する漢方薬も発売されましたが、
私に頭痛はあまり起きないし、他の症状に関しては
黙って低気圧が過ぎるのを待つしかないか……と思っていました。
ただこの度、気象病の症状を軽減させる方法があると知り
低気圧の日が続くなか試してみて、
「おっちょっと良くなったかも!?」と思ったので紹介します。
気象病は、身体が水を吸ったスポンジのようになっている状態
中医学の分野から見れば、湿気が多い日にだるくなったり頭痛がするのは、
「湿邪」の影響を受けていると言えるのだとか。
体内に水分が多すぎる、ということです。
漢方の先生である櫻井大典さんは、この湿邪が不調を引き起こすメカニズムをスポンジにたとえています。
スポンジは水を吸うと重くなり、冷たくなります。人の体もスポンジと同じ。
【連載】3つの整えメソッド 8月の不調「胃腸機能の低下」 | キナリノ
湿邪の影響を受けると体は冷え、重くなっていきます。
すごくわかりやすいたとえだなーと思いました。
私がなんとなーく気象病かなと感じる症状は身体のだるさ、それに伴う「なんとなく気分が乗らない」という気持ちだったのですが、
これはたしかに質量的に「重い」という感覚にも取れるんですよね。
また、気象病においてよく説明されるのが「気圧の低いところ(飛んでいる飛行機の中や高い山の上)のポテトチップス」。
平地より高いところ、気圧の低い場所ではパンパンに膨らむ。
この現象が身体でも起きてるってことなんですね。
結果、自律神経が乱れてつらい症状を引き起こす。
最高のパフォーマンスを引き出す自律神経の整え方 – 久手堅司 – Google ブックス
頭痛もその一種で、脳のむくみにより刺激が起きてズキンズキンと痛む。
先に名前を出したキアガードを調べてみたら、
やはりむくみを解消する処方の漢方でした。
キアガードが発売されたとき、「気象病に漢方が効くの!?」と不思議に思ったものですが、
理屈を知ると納得。
水分が溜まって症状が出るという、メカニズムに基づいた処方がなされているのですね。
漢方以外で気軽にできることは?
キアガードは「天気頭痛に」と効能が書いてあるので気になる人は試してみるのがいいと思いますが、
もっと気軽に試せる改善法を紹介します。
要は「むくみを解消する」「体内の水分を外に出す」力を持つ食材を摂取すれば、
同じ作用が得られますよね。
湿(水分)を溜めないようにする食材は、豆や夏野菜、海藻など。
雨の日は要注意!? 養生法から考える“頭痛”対処法 | ananニュース – マガジンハウス
高温多湿の日本の夏において
だるさや暑さを取る夏野菜は、すごく理にかなってるんだなぁ……と思いました。
先人の知恵ってすごいよね!
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あなたの舌の苔、白くて厚くない?舌ではかる健康状態
漢方の処方において、舌の状態を観察するのはよく知られています。
先に紹介したスポンジの例の記事において、
舌をチェックすることで健康状態を見る方法が紹介されています。
身体に水分が溜まりすぎている状態の舌は、苔が多い状態なんだとか。
【連載】3つの整えメソッド 8月の不調「胃腸機能の低下」 | キナリノ
白とか黄色とか、色によっても状態がわかる。
ちなみに私は白い苔がベットリです!完全に水分が多いんだねェ!
ちなみに舌ケアグッズも巷にはあふれていますが
味覚を感じる味蕾という細胞を傷つけることもあるし、苔がさらに増えることもあるようなので控えましょう。食生活で改善だ!
私が実際に試してみて、効果があったかもと思う行動
私において気象病とは、低気圧の日にテキメンに影響を及ぼすものではありません。
「なんだか調子悪い、だるいなー」と思い調べてみると低気圧の日だった、というのが何度か続きまして。関係してるかも?ぐらいの感覚です。
(自分の身体の不調に対してドンカンなのもあり)
そんな私が梅雨の時期にいろいろ試してみて、
「あれ?そういえば低気圧が続いているのにあんまだるくない?」となんとなく感じたので、どういうことをやったのか挙げてみます。
同時に試してみているのでこの中のどれかが影響しているのかもしれないし、
全部かもしれないし、もしくはただのプラシーボかもしれませんが。
けっこうフットワーク軽く色々やれてます。
余分な水分を出す食材を意識して摂る
私はとうもろこしご飯を食べたり、トマトジュースを飲んだりと
余分な水分を外に出してくれる働きの食材を、よく摂るようにしています。
ストレスに効くとされるGABAが入っている「あまいトマト」、
これで一石二鳥にならないかななんて。
あと、これは気象病関係なくTwitterで見かけてやってみたことなのですが
赤しそをリンゴ酢で煮出し、冷水で薄めて飲む「赤しそジュース」もおすすめです。
意識しないで赤しそジュースを飲んでいたところ、トイレに行く回数が増えました。
調べてみると夏野菜と同様にカリウムを多く含むようで、利尿作用があります。
りんご酢にもカリウムが含まれているので、ダブルの作用でむくみを取ってくれるんですね。
また、しそは「蘇葉」という漢方薬としても用いられることがあり
胃腸を健康にする作用と、精神を安定する作用があるんだとか。
赤しそと青じそはそれぞれの栄養素で多少の違いがあるようですが、
期待される作用として大きな差があるわけではないようです。
赤じそジュースがダメなら、食事に青じそを取り入れてみましょう。
青じそ、いいですよね。あの香りが大好き!
エアコンを活用して自律神経の過労を防ぐ
また、自律神経が無駄に疲れてしまわないよう、
この夏は我慢せずエアコンを活用することにしました。
空気中に湿気の多い夏の日は
梅雨に洗濯物がなかなか乾かないのと一緒で、汗も蒸発しにくくなります。
水分の排出が上手く行かなくなり、むくみに繋がる。
最高のパフォーマンスを引き出す自律神経の整え方 – 久手堅司 – Google ブックス
(先ほどのポテトチップスの袋の例と同じページです)
私は冷房が冷たくなりすぎて苦手なのですが、ドライ機能を使うだけで随分身体が楽になります。
電気代も冷房ほど高額ではないようですし。
しかし快適すぎて全く汗をかかないのも考えものです。
私の場合はウォーキングをすることで汗をかいています。
夏は熱中症になりそうな、暑い時間帯を避けて。
適度な運動も自律神経を整えますし、ウォーキングと気張らずお散歩するつもりでやると続けやすいですよ!
ビタミンB1を摂る
これもしそと同じく偶然、安売りしていたので珍しく食べていたのですが、
豚肉に含まれるビタミンB1も気象病に効果があるようです。
気象病ドクター・佐藤氏に聞く「雨の日の頭痛」との付き合い方 – ニューロマインド。脳と心を科学でアップデート
自律神経を整えてくれるんですって。
たしかに自律神経の乱れが原因である夏バテに、豚肉が効くとされていますよね。
ちなみに夏によく食べられるうなぎも、ビタミンB1が多いのだそうですよ。
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まとめ
つらい症状を引き起こす、気象病(天気痛)。
身体の余分な水分が原因だったとは。
水分を外に出す漢方や食材を、意識して摂るようにしましょう。
自律神経を整える心がけをすることも効果的です。
ちなみに、自律神経を整える方法を沢山まとめた雑誌が発売されています。
その雑誌に関する記事はこちらです↓↓
気圧に左右されて動けなくなってしまう一日を、
少しでも減らせればいいですよね!
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