以前より、私には相貌失認があるという話をしてきました。
でもどんな感覚なのか、そうでない人にはわかりにくいと思います。
今回は芸能人を例に挙げて、
私がどう顔を認識しているのか考えてみます。
顔と文字ベースの名前をじっくり見られれば覚えられる
相貌失認の自覚を持つ前から、
芸能人の顔と名前を覚えるのにあまり苦労はしていませんでした。
それは特性を知った今、
芸能人の場合メディアで顔と一緒に、文字ベースで名前が表示されることが多いからだと感じています。
今売り出し中の俳優さんなら情報番組などで、
タレント・芸人さんでも番組の初めに名前の紹介テロップが出ることが多いですよね。
私は「顔と文字」セットでないと覚えられないんです。
また、顔をじっくり見られる機会を持てることもポイントです。
日常会う人の顔を、あまりジロジロと見るわけにいきませんからね。
特に私は発達障害の傾向から、人と適度に視線を合わせることが苦手です。
芸能人ならその人の顔をまじまじと見ることが出来るから、
結果的に苦労なく覚えることが出来るのかなぁと。
芸能人でも覚えにくい顔がある
芸能人は比較的覚えやすいとは言っても、なかなか覚えられない顔もあります。
特に私がずっと混乱してしまうのが、
伊藤英明さんと坂口憲二さん。
たぶん、私はお二人のことを「濃い顔の俳優さん」という認識でくくっている。
西洋の人がアジア人を見たらすべて「中国人」だと思ってしまう感覚というか。
なんか同じくくりの中で区別がつかないんですよね。
ご両人とも主にフジテレビで活躍されていて、あまり自分になじみがなかったというのもあり。(青森ってフジテレビ映らないんよ。いや再放送はしてたけど)
妹によく画像を見せられて「これはどっちだ?」ってクイズを出されるんですけど、なかなか即答できません。
未だに間違います!
伊藤英明さんがデオウのCMをやり始めてからは、
だんだんわかってはきましたが(笑)
アイドルグループの例に見る、顔認識
顔と名前が覚えられないというと、
おじさんが「アイドルの顔が全部同じに見える!」と言ってるのをよく聞きますよね。
あんな感じなんだと思います。
ただ私の場合は特徴のある顔立ちや、髪型などの記号があれば覚えられる。
そういう意味で、全盛期のAKB48はドハマリした存在でした。
ショートカット・高身長でひときわ目指す存在、推しであるマリコ様をはじめ
大きいリボンをつけたポニーテールが特徴のたかみな、ツインテールがトレードマークのまゆゆとか、
大所帯の中でも非常に覚えやすいんですよね。
ヘアスタイルもそうですが、全盛期AKBは顔そのものの個性も強かったと思います。
似顔絵にしたら強調して描かれるような。
そう、一般人でもあまり特徴のない顔というのは覚えにくいです。
メガネをしてたり唇が厚かったり、といった大きな特徴があるとわかりやすいんですよね。
そもそも一般人は顔をじっくり見られないから、特徴的な顔立ちの人でも覚えにくいし。
その一方で前述した伊藤英明さん・坂口憲二さんのような
個性があってもそのくくりの中で混乱する例もあるから不思議。
Nizi Projectで見る、顔認識
ドハマリしたってほどでもないんですがスッキリを観ていて、
日本と韓国合同で立ち上げた「Nizi Project」を途中から最後まで追っていました。
日本と韓国の大手事務所の共同企画によるオーディション番組で、
ガールズユニットのメンバーを決定するというもの。
ひとりひとりを見れば個性があるとわかるのですがどうにも名前が覚えられなくて、
そんな中、私の記憶に残ったのはニナさんです。
彼女は日米ハーフとのことでひときわ目を引きます。
ハーフの方からすれば、そういう風に見られるのはあまり気持ちのいいものじゃないのかもしれませんが、
顔の区別がつきづらい私からすれば外国の血筋もその人の個性で、素敵なことだと思うのです。
私自身、特徴ない顔立ちしてるしなぁ。
(行ってもいないところに『いた?』って訊かれることもしばしば)
話題の都合上、顔立ちの話ばかりしてしまいましたが
ニナさんは歌がものすごく上手くて、ルックス面だけじゃない魅力を持っていますよ!
虹プロは名前表記がカタカナだから覚えにくいのかな
私は「文字」が記憶に残りやすいタイプです。
特に文字そのものが意味を持つ「漢字」が覚えやすい。
カタカナやひらがなは覚えにくいんですよね。
高校時代、徳川将軍を覚えたくなくて世界史専攻してしまったらさっぱり覚えられなくてびっくりした。
中学までの日本史は得意だったのに!
虹プロの練習生は大半が日本人ですが、番組上の表記はカタカナで統一しています。
片手間で観てたってのもありますが
「おっこの子いいなぁ」って思うメンバーも沢山いるのに顔と名前がどうにも結びつかなかった。
それはカタカナ表記が関係していたと思います。
ただ、名前はわからないけどすごく惹きつけられた顔の子がいます。
虹プロのエースと言われたマコさんです。
個人的に、Snowmanのセンター・ラウールくんと顔立ちが似ていると感じます。
明るめのショートカットと若干切れ長ぎみの目が特徴的で、
すごく目が離せなくなる。
名前こそ覚えられなかった(ググってこの子がマコちゃんか……と認識した次第)けど、
そのダンススキルやスター性はもちろん、ルックスも個性的でなんだか目が行ってしまう。
エースなのも納得です。
スポンサーリンク
芸能人ですらわかりにくい人がいるのに一般人じゃムリ!
じっと顔や名前を見ることができる芸能人ですら、私にはわかりにくい人もいます。
ましてや一般人においては覚えられない人だらけです。
さらに今となっては、マスクをして顔の半分が覆われている人ばかり。
最近考えました。
私が新しい仕事に就くことの不安に、この相貌失認の症状がけっこうなウエイト占めてるなーと。
名札がある人なら顔とのセットでわりと覚えられるんですけどね。
名札がない大人数の職場は、仕事を覚えるのと相まってキャパをだいぶ持ってかれることになる。
有病率は2~2.5%ということですが、
仕事そのものをこなすことに問題はないけど、この相貌失認のせいで仕事するのがしんどい……という人もいるんじゃないんだろうか。
(まあ私は発達障害の傾向で仕事自体もうまくいかないけどネ!)
まとめ
芸能人は顔と一緒に名前がテロップで出されることが多いし、
じっくり顔を見ることができるために自然と覚えられていたんだなあ、と最近自ら気づきました。
ただ顔の系統が似てたり名前がカタカナで覚えにくかったりすると、
やっぱり覚えにくい。
私が最近の女優さんの中で小松菜奈ちゃんが好きなのは
今どきの女優さんにない独特な雰囲気を持つからなのかな、と思う……。
やっぱり芸能人でも覚えやすい顔の人を好きになってる傾向はある。
この記事が、相貌失認でない人にも
その世界を少しでも認識してもらえる機会になったら嬉しいです。
(お仲間の人で、『私は誰々が覚えにくいよー』って話があったら教えてほしいなー!)
コメント