書類やレポートを書き上げる、読書をする、履歴書を完成させる……。
人それぞれ毎日いろいろな「やらなきゃ、やりたい」があるはずですが、
どうにも集中できなくて困っている人は多いと思います。
気づけば家でネットやテレビを見てダラダラ時間が過ぎていく……。
今回は先延ばしで何度も時間やお金を無駄にしてきたグズが、
カフェで作業に集中できたお話をしていこうと思います。
なぜカフェでなければいけないのか?といった話ですね。
「自己管理はカフェに行けば9割うまくいく」著:ユウマ
ネットで「自己管理コーチ」として活動されている、ユウマさんの電子書籍です。
もう内容はタイトルのままに尽きるのですが、
どうしてカフェが自己管理に適しているのか?が書かれてあります。
自宅で集中できないのは当たり前
まず、序盤でこのように言い切っているのが気持ちいいですね。
私はADHDの特性を持つがゆえに、
部屋がものやゴミで雑然としていること、また部屋にある「自分のお気に入りのもの」に注意が散漫になることで
目の前の作業に集中できないと思っていました。
でも「自宅で集中できないこと」自体は、ADHDに限ったことじゃないようで。
基本的に自宅はリラックススペースだと無意識に認識しているため、その環境で新しい習慣を組み込むのは難しいからです。
「自己管理はカフェに行けば9割うまくいく」ユウマ
あ〜〜これはなるほど〜〜!と思いました。
私にとってはですが、ふだん外で「人間・根岸亜衣」を演じているので、
自宅はある意味シェルターというか。
玄関のドアを開けた途端、一気に鎧を脱いだような気分になるんですよね。
たぶん私のような人間は特殊なのかもしれませんが、
それにしても家に来ると何もやる気が起きねえ。って人は多いと思います。
もちろんふだんONの時間で緊張している所は少なからずあるので余暇時間は好きなようにリラックスしていいんですが、
それでもやらなくちゃいけない、やりたいのにやれない……ってストレスになっていること、ありますよね。
カフェに行くと少なからず人の目があるので、
パジャマで寝そべってダラダラしたりはできないし、せっかくだから作業するか……という気になれます。
なぜカフェなのか?コワーキングスペースや図書館ではいけないの?
![静かにして!のポーズ](https://shiki-blog.net/wp-content/uploads/2021/09/4021482_s.jpg)
作業に特化した場所といえば、
コワーキングスペースが真っ先に挙げられると思います。
それよりもカフェがいい理由は、実際に本を読んでいただくとして。
そもそもコワーキングスペースって都会なら選択肢も広がりますが、
地方には選べるほどまだまだないのも現状ですからね。
それなら図書館は?という疑問も出てきます。
最近ではパソコンでの作業スペースを設けている図書館も増えました。
もちろん、
無料で集中できる場所を活用できるならそれに越したことはありませんが、
そういった「作業に特化した場所」って、静かすぎません?
私はADHD特性が多少あるからなのか、
静かすぎる場所だと「自分も静かにしなきゃ」って気持ちが働いて、物事に集中できないときがあります。
カバンの中から作業道具を探し出すとき。
パソコンのキーボードのタッチ音(これはカフェでもそれなりに注意が必要ですが)
所作ひとつひとつ、リラックスできないような気がして。逆に集中できないかも。
カフェなら、リラックスできるようなインスト曲が流れていることも多いですし店員さんの作業する音、環境音であふれています。
あまりに集中できないような賑やかなカフェは作業に向きませんが、多少の環境音は「音をマスキングしてくれる」という意味でいいらしいです。
空間に適度な音があれば、自分から発せられる音が環境音に紛れ込みやすくなるため、周囲に必要以上に気を遣う必要がなくなり、脳の容量をフルに使って作業に没頭できる状態になります。
波音や雨音などの”環境音”が「作業効率上がる」「雑音は必要」と人気、効果はある? | オトナンサー
書いたあとググってこんな記事↑出てきたけどやっぱそうなんだね。私だけじゃなかった。
一人で集中できるなら無音がベストだけど、
他人が周囲にいる状態なら適度に音があったほうがいいと。
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「300円の自己投資」という概念
![知識の積み上げ](https://shiki-blog.net/wp-content/uploads/2021/09/5004748_s-1.jpg)
私がこの本を通してふっと腑に落ちたというか、気が楽になったのが
「300円の自己投資」という概念です。
これはカフェのドリンク代をおよそ300円として、
それで作業するための環境を買う。そして自分を高めていく。というお話なのですが、
「自己投資」という考え方がシンプルでありながら私を開放してくれました。
これまでカフェ代は「無駄なもの」というか、
まあ、自分へのごほうびとして「カフェでまったりすること」を目的に利用することは時々ありましたが、
基本的に「無くてもいいもの」という考えでした。
そこを作業場として利用していくのは、
「自宅で集中できないからそういう場を使うしかない」という、なんだか「逃げ」や「負け」のような気がして、
ネガティブな選択肢でしかなかったんです。
それが、「自分がよりよい生活をするための自己投資」という、
ポジティブなお金の使い方をしてる。
言い方の問題で状況的には変わっていない気はするんですけど、
それだけでストレスが軽減しました。
浪費した時間は目には見えないから。「できた!」という経験を積み上げる
![時は金なり](https://shiki-blog.net/wp-content/uploads/2021/09/4591653_s.jpg)
「状況的には変わっていない」と前述しましたが。
成果があまり目には見えないだけで、確実に前へ進んでいる実感は得られるんですよね。
そもそも、家にいればお金は使いません。
カフェ代には店舗の家賃や人件費が含まれているはずで、家で自炊やおうちカフェをすれば一杯100円以下に抑えることも可能でしょう。
たとえばここで言う作業……読書とか、私で言えばブログの執筆。
フリーランスでバリバリやってる人なら作業量が確実に金銭に響いてきますが、
私自身大した稼ぎもないし、「本を読む」そのことが直接いま、金銭を産むわけではありません。
ただ、家でダラダラしていたら確実に時間は浪費していくわけですよね。
それが明確に「今日は疲れたので充電タイム!ダラダラする!!」と決めてあるものなら構いませんが、
- 「お金の増やし方の勉強がしたい……買ってある本を読まなきゃ……」と思いながらTwitterのTLを延々と読む。
- 「今日もやりたくない仕事して飯食って寝るだけの毎日……副業(or転職)したいのに……」と考えつつ、テレビを流しながら今日もまた寝落ち。
こんな生活を送っている人は多いでしょう。
数百円出して環境を整えれば、意外と人間ってすんなり頑張れるものです。
例としてグータラ人間の私の生活を書いておきますね!
カフェ活をした月としない月。ADHDグレーの作業量の差とは!
実は私がこの電子書籍「自己管理はカフェに行けば9割うまくいく」を読んで実践を始めたのは、今年6月のことでした。(この記事を書いているのは現在9月)
7、8月は猛暑でカフェ自体に行く気が起きなかったのと(徒歩移動なので)、
金欠気味だったので半ば不可抗力的にカフェ活をするのをやめていました。
その時の作業量の差を比べてみます。(といってもアバウトだけど)
やれたこと | |
カフェ活していたとき(6月) | ブログ記事5本投稿 祖父母への写真付きはがき執筆4通 健康診断の問診票を前々日に書き上げる 副業関係や自己啓発の電子書籍の読書を数冊読破 |
カフェ活していなかったとき(7、8月合算) | 依存症の本を一冊読んでたくらい (部屋掃除は必要に迫られてやった) |
あれコレ、表にする意味あったかな……ド下手……
特に経過を記事にするつもりはなかったのでその都度記録はしておらず、多少の抜け漏れはあるかもしれん!
(必要に迫られて夏の間も書類関係とかは何件かやったかも??曖昧)
そして、6月は本を読みハマった直後だったからその頃はバリバリやれてただけじゃないか、というのはごもっともです!(私は自己啓発系を読んだ直後はハマって、その後モチベが保てなくなること多し)
そして私は、夏の暑い時期自律神経がバカになって極端にやる気がなくなります。
それもあって意図的にカフェ活お休みしたってのもあるんですけど。ワクチン接種もあったし。
(暑い中わざわざ歩いてカフェまで行けば疲れに繋がるから)
だからこれがカフェ活の成果だ!とはっきり言うのは違うと思います。
ただ、私は涼しくなってきたのと家賃の更新時期が終わり、金銭的にもなんぼか余裕が出たというので
カフェ活を再開しましたが、
やはりうちでやるのとカフェでやるのとでは集中力に雲泥の差があるなあと。
この記事もカフェ活の一環です!ファミレスやマックを一日にハシゴして書き上げています!
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カフェ活をして、私自身が気づいたこと
電子書籍「自己管理はカフェに行けば9割うまくいく」には、作業をするうえでおすすめのカフェチェーン店リストなんかも載っています。
ただカフェに行って作業をする、というだけじゃなくて、
ちょっと工夫をして利用をする「スタンプラリー作業術」など、ユニークなカフェ活用法なども紹介されています。
そういった素晴らしい情報はもちろん本を読んでいただくとして、
ここでは私が実際にカフェ活をしていて感じたことなどを。
環境だけじゃなく、タイムアタック感が集中力を底上げしてくれる
![砂時計](https://shiki-blog.net/wp-content/uploads/2020/06/3379728_s.jpg)
これはやってみて実感したことですが(まあ本でも触れられてる話ではある)、
数百円を払ってカフェという環境を借りている。そのこと自体が、
けしてこの時間を無駄にしたくない。という気持ちを産むんですよね。
前述した通りポジティブなお金の使い方をしているとはいえ、
「わざわざお金を出してこの環境を手に入れている」というのはストレスにはならずとも、
ちょっとした緊張感を生んでくれます。そこを逆手に取るわけです。
図書館や、月額制のコワーキングスペースにない魅力はそこだと思います。
数分たりともこの時間を無駄にしたくないと、ダラダラしにくいんです。
カフェというのは、飲み物を飲んで各々ゆったり過ごしていい場所ではあるけれど
基本は「飲食をする所」。
ダラダラと数時間も作業していい場所ではないはずです。
それがいい緊張感に繋がる。
特に発達障害をお持ちの方は「先延ばし癖」に悩んでいる方が多いと思います。
〆切がないと頑張れない、〆切が来るまでダラダラ過ごして見込みが甘くてタイムオーバーとか。
私も何度か経験があります。
私の場合、カフェでの時間制限付きの緊張感が〆切の「追い込まれ感」に近いものがあって、
なんだかすごく集中できる気がしています。
それも、ストレスにまみれた「嫌な感覚」じゃなくて、
自主的に楽しんで行える「ゲーム感覚」なんですよ。
前述した表の中の「健康診断の問診票」なんかは小さいタスクだけどそんな感じで。
ノーマルの私なら前日の夜に、「仕方なく」「必要に迫られて嫌々」記入するものだった。
だけどカフェだと集中できるから、前々日にササッと記入を終えることができた。
これはけっこう私にとっては快挙なんですよ。
作業場所までの移動がやる気にさせてくれる?かも??
![走る脚](https://shiki-blog.net/wp-content/uploads/2020/03/6b7aa7aae678a228375929c80fb30115_s.jpg)
身体を動かすリズム運動、および、日光を浴びることがセロトニン分泌、
つまり精神安定ややる気に繋がることはよく言われていますが、
カフェまでの道中を徒歩にして朝活してしまえばとてもよい一日を始められます。
まあ私の場合はもとがグズなので
めっっちゃ捗る!とか、気分が最高!!って実感をするまでには至ってませんが、
朝活をしたその日はなんだか一日がうまく行ったような感覚をなんとなく抱きます。
というのも上記の通り、セロトニンのおかげなのか、
それとも「朝はやく起きて運動や作業をした」という事実への満足感なのか、
「朝、始めるのが早いからこそやれた項目が多いことに対する充実感」なのかはわかりませんが。
作業するカフェが徒歩移動圏外であっても、
なるべく朝日を浴びて、できれば作業する前にどこかをランニングするなり、ウォーキングするなりしてからのほうが作業が捗るんじゃないかな?と思います。
ちなみに私は移動まで数十分がもったいないときは
耳をふさがないイヤホンでaudible(耳で聴く読書)聴きながら行くこともあるよ!
なるべく頭空っぽでクリエイティブに作業したいときはボーッと目的地に向かうけど!!
「カフェに行く」を言い訳にしてしまわないかの懸念
過去の心配性な私がこう問いかけます。
「家じゃ集中できない〜を言い訳にしてしまわない?」
現在の私から言わせれば……
言い訳じゃなくて事実なんだよな!!!
これは数ヶ月、カフェ活をやめてた私だからこそ実感できることだけど。
本の序盤でも触れられてた通りで。
もちろん、カフェで作業するという概念がなかった頃は自宅で作業できていたわけですが。
集中できていたかというと……細切れで、合間にテレビを観たりいろんな作業をはさみながら作業していたことが多いです。
対してカフェでの作業は、内容というか密度が濃い。
まあ、自宅でも集中が出来ていたという方は、
オンオフを切り替えられる環境を整えることに特化したほうが経済的ではあると思いますが。
私は、カフェまで行くというのも物事の切り替えに使えるからそれでいいかなと思ってます。
(ちなみにこの項目はカフェというかマックで作業した帰りに歩いていて、思いついたことを書いています)
「カフェじゃないと集中できない」。もし言い訳だとしても、充分に利用してしまえばいい。
そこで集中して物事が一歩でも進むなら。
まとめ
自宅はリラックスできるとっておきの空間だから、
集中するような作業をするのはなかなか難しい。
そんな時は、カフェを自分の書斎としてみましょう。
「あれやりたい……」とか「これやんなきゃなぁ……」が沢山渦巻いていながら、家でダラダラ先延ばししていた私にとって、
ユウマさんの電子書籍「自己管理はカフェに行けば9割うまくいく」は、
環境の大事さを痛いほどわからせてくれた本です。
もちろん、発達障害を持ってたりするとカフェに行ったからといって「バリバリできるようになった!ウオオォ!!!」ってことにはならないです。
でも、家よりは集中できる。
あなたも作業する環境に気を配ってみませんか?
まずは明日から、ものは試しで。
500円玉と作業道具を持って、カフェへ行ってみよう!!
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