ルーチンタイマーはADHD必携のアプリかもしれない

やる気UPテク/グッズ

夜帰ってきて、ご飯食べて、風呂場洗って入浴して、
それからゆっくりとTwitterしよう……。

そう思っていたのにご飯食べて片付けないままネットをして、
風呂に入るのも後手後手に回ってまた明日。
そんな毎日を過ごしている人も多いのではないでしょうか。

出来ることなら食器を片付けて部屋をすっきり整えてから眠りたいし、
ダラダラネットをしてるだけじゃ、後から自分を責めてしまうのもわかってはいる。

そんな一人だった私がついに、
ルーチンタイマーというアプリを生活に導入してみた感想を書いていきます!

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ルーチンタイマーとは何ぞや?

ルーチンタイマー

ルーチンタイマー

Hiroki Sakamoto無料posted withアプリーチ

ルーチンにしたいタスク(歯磨きとか掃除とか)を制限時間とともに登録しておき、
スタートを押せば逐一そのタスクを読み上げて教えてくれるアプリです!

開発されたのがADHDの当事者の方ということで、
まさにこういうアプリが必要だった……!と思わせてくれるものですね。

ルーチンタイマーのメリット

タスク1つ1つの所要時間を把握するきっかけになる

まずはタスク登録にあたって、
ひとつひとつのタスクが何分かかるのかを計測する必要が出てきます。
歯磨き:3分とか。

やっていくうちに足りなかった……で修正するのでもいいんですけど、
私は「計画錯誤」という概念を知っていたので最初から計測して登録をしていきました。

メンタリストDaiGoさんの本「倒れない計画術」で知ったのですが、
人は自分の能力を高く見積もってしまいがちとのことです。

だから作業時間が、本当なら1時間かかるものを
30分で終わるという風に短めに見積もってしまって、結果「間に合わない!」という事態が発生する。

この概念を知ったとき、私は
「発達障害の特性でそうなんだと思ったけど、多くの人が持ってる特性なんだな……」とちょっと安心したのですよ。

まあ発達障害の場合は時間感覚のなさも特徴として持ってることも多いので、
普通の人よりも時間の感覚が狂ってるってことなんですけどネ!
だから特に気をつけなきゃいけないのは変わらない。

やる前から想像していた通り、ここが一番のハードルでした。
「歯磨き3分で片付くやろ」と思ったら、あと1分半くらいは必要とかね……。

でもこのタスク入力さえ頑張ればあとは楽になれるんで、
ここは気力で頑張るしかない!(笑)

総タスクの所要時間がわかるので、早く動き出そうと思える

私は発達障害の特性持ちの中でも
動作性IQが低い=作業に時間がかかるという特徴を持つので、作業ひとつひとつに余裕を持たせる時間設定としました。

もちろん、余裕をつけすぎてタスクが終わらなかった……となっては意味がないので
ある程度メリハリをつけるぐらいの時間にはしていますが、
それでも急かされてメンタルに影響を及ぼさない程度を心がけたつもりです。

そうすると、夕飯→片付けてちょこっと掃除して(中略)→お風呂でフィニッシュ。
までの時間が2時間半かかることに気付かされました。

(ルーチンの総合計時間が表示される仕様になってます)

ということはお風呂でゆっくりしたあとゆとりを持って睡眠の準備をするには、
ネットやってダラダラしてる場合じゃないんですよ。

今まではダラダラしてなんとな〜くで夜が更けていって寝るのが遅くなるので
お風呂明日にしよ、ってこともあったからねぇ。
時間の逆算ができるようになった。

先延ばしをしないことで達成感を得られ、寿命も延ばせる!?

ずっと積まれてカピカピになった食器の山……
ものやホコリで足の踏み場がなくなったリビング……
日々やらなくちゃって思ってはいるけどやれないことって、ジワジワと自分の中でストレスになっていくんですよね。

以前の記事でも書いた通り、
その積もり積もったストレスが心身を蝕み、果ては病気になって寿命が短くなるかもしれない。

めんどくさがりが先延ばしをしないための、シンプルなルール【if then】
私が発達障害の特性の中で一番困ってるのが、先延ばし癖でした。DaiGoさんの「先延ばしする人は早死にする!」なんてショッキングなタイトルの本を手に取っても、読んだことだけで満足して試してみることを先延ばししてしまう。この度...

昨日の私は、
ルーチンタイマーによって「やろう」と思っていたタスクを完了させたことで、
「なんだ〜自分ってやればできるじゃん!」という気持ちになりました。

毎日しっかりとした生活をされてる方にとっては、
そんなことで?って思うかもしれません。

でも堕落した生活を送ってる人間にとっては、「どうにかしたい!」って日々思ってたことなんですよね。
だからそれが達成されたことで、自己肯定感を育む結果に繋がったんだろうなと。
小さなことですけど。

あれこれ考えずルーチンに集中することで、気力の省エネに繋がる

ジョブズに学ぶ「生活のプログラミング化」

世の成功者は、「選択」の機会を意図的に減らすことで
その時間やエネルギーをビジネスなどの有益なものに費やすというのは、
よく言われています。

有名なのはスティーブ・ジョブズですね。
彼の出で立ちといえば黒のタートルネックにジーンズ、というイメージが思い浮かぶと思いますが
あれも毎朝「その日の服装を決める」という選択による疲れを減らすための行動だったようです。

人は一日に9,000回もの選択をしていると言われています(回数には諸説あるようですが)。

服装から食べるものから、
そもそも起きてすぐトイレに行こうか、やめようか。
そのようなことで少しずつエネルギーを使い、消耗していくのですね。

極力エネルギーを消耗しない生活のために

意識の高い成功者になれなくとも、選択の機会を減らすことって非常に重要です。

発達障害持ちは日々の生活でそもそも疲れを感じやすい(特性による仕事のアレコレから、音や光などの刺激まで……)と思うので、
選択による疲れは、少なくするに越したことはないと思うんですよね。

私の場合、やらなきゃいけないこと(例えばお風呂)を先延ばしにしているとき
「ああ風呂入んなきゃ……ダルいな……でも今日散歩して汗かいたしな〜……」というようなことを延々と繰り返してました。

ひとつの選択をループして消耗していたから、
もしかしたら一日の選択回数は9,000回どころじゃないのかもしれません。

無駄に自分を痛めつけてることに。

その点ルーチンタイマーを使えば、
タスクを完了させるプログラミングをされたロボになりきることができます。

「逆説的介入」で悪い習慣をあえて組み込んでみる

さ〜てそろそろ宿題やるかぁ……と思った時に限って「宿題やんなさい!」とカーチャンのお言葉。「今やろうと思ってたのに!完全にやる気なくした!」
そういう経験をした方も多いかと思いますが……

逆説的介入と呼ばれる心理テクニックがあります。
強制されることで人はやる気がなくなるという心理を利用して、悪い習慣を減らそうとするものです。

参考:悪い癖を最速で直す心理テク【逆説的介入】とは

ついついスマホを見てしまう、お菓子が食べたくなってしまう、ズルズルと自分を責める時間にあててしまう……そんな悩みがあれば、あえてタスクに組み込んでしまいましょう。

私は全てのタスクが終わったあとにネットを30分見ていい、と決めました。

睡眠の質が悪くなってしまうとのことで就寝1時間前には見ないように努めているので、タスクをこなすのに遅くなったら見られないし
タスクの最後だと色々やったのち「まあ今日はいいか」とスルーする気持ちに意外となるもんです。

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ADHDならではのかゆいところに手が届く仕様

ADHDのためのアプリ「ルーチンタイマー」 作ったのは「自分が困ってたから」 | おたくま経済新聞
発達障害について、少しずつテレビでも特集が組まれるなどして認知が進んでいっています。発達障害の中でも多い「ADHD」のためのスマホアプリが今、にわかに注目されています。今回は開発者にお話を聞きました。

ルーチンの項目部分はこんな感じ。リンク先で開発者のインタビューも読めます

注意を持っていかれにくいシンプルなデザイン

「集中できない」って特性があるから、
アプリの機能が比較的簡素に作られてるのがいいですね。

私の悪いクセ、「説明書を見ないで手を付ける(変なタイミングで説明書を読んで新たな機能を知る)」ってのがあるんですけど
私は最初「タスクの削除」と「タスクの並び替え」の機能がないもんだと思ってました。

直感的に触った感じでどこかを押せばポップアップが出てきて
選択できるのかな?と勝手に思ってましたが(この時点で説明を見ろという話ですが)
視覚的に無駄な機能はほぼ削ぎ落とされてるんですよね。

のちに説明を読んで「長押し」で並び替え、「左にスライド」で削除と、ちゃんとその機能もあると知ります。
そりゃぁ無いわけはないよね、私が作ってる間もタスクの抜け漏れしょっちゅうあったもん(笑)

注意力散漫な人間は、
デザイン性の高いものやアクションに注意を取られてしまうこともあるから。

タスク組みの時点で無駄にチカチカするとかイラストとかがないのもいいんだよね。

タスクと制限時間を音声でお知らせ

タスクのたびにスマホやパソコンを見ていたのでは注意が削がれて大変ですよね。

タスク管理アプリは沢山ありますが、
音声で読み上げてくれるのはあまりないんじゃないかと。

ちょうど私は歯磨きかなにかで夢中になっていたとき、
音声が次のタスクを読み上げてくれたのでハッと気づき次に進むことができました。

時間はタスクの開始時だけでなく、
残り半分、4分の1の時にも読み上げてくれるのが地味にありがたい。

時間の目安になります。

バズったあたりにダウンロードはしていたのだけど……

実は、昨年Twitterでバズっていたときにこのアプリの存在は認識していて、
そのあと待ち望んでいたAndroidが出た!ってあたりでダウンロードはしてたんですよね。

ただ、ここが私のダメなところ(笑)

ダウンロードしてタスクを設定する段階で、めんどくせーって思って半年。
人の影響を受けてやっとこさ使ってみることと相成りました。

「現状というものはあなたが望んだ結果だ」みたいな言葉あるじゃないですか。
スピリチュアルとかお金持ちの法則みたいなのとか。

私はアレあんま信じてないんですけど。
(例えば貧乏な人がすべて『貧乏のままでいたい』なんて深層心理で思ってるわけじゃないだろうし)

でも少なからずこのアプリをダウンロードしておきながら導入しない私の中には
「自分のプライベートな時間くらいダラダラしたい」
「焦って気が気でない気持ちになるの嫌だな」

って思いがあったんだよね。

私はこのアプリ「急かされてる感」に繋がりストレスになりはしないかな〜と心配だったわけですが。

自身でそこそこ余裕を持った時間設定にしていることと、
「タスクを完了させたときの達成感」がストレスを上回るので、今の所は気持ちよさを感じています。適度なストレスはメリハリになるから必要だしね。

ほんと杞憂でしたわ。
とりあえずで早く使ってみればよかったんだ!(笑)

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まとめ

ルーチン読み上げアプリ「ルーチンタイマー」。

ADHDの方のみならず
やりたいタスクが山積みなのに手がつけられない方には非常におすすめです。

最初のタスク設定が大きなハードルだけど
ここさえ頑張ってしまえば、あとは組まれたルーチンをこなしていくだけ。
「次なにしよっかな〜」「やらなきゃな、やりたくないなぁ……」の精神の消耗から解放されます。

まずは一度使ってみよう!!

コメント

  1. […] ルーチンタイマーはADHD必携のアプリかもしれない夜帰ってきて、ご飯食べ… […]

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