私が発達障害の特性の中で一番困ってるのが、先延ばし癖でした。
DaiGoさんの「先延ばしする人は早死にする!」なんてショッキングなタイトルの本を手に取っても、読んだことだけで満足して試してみることを先延ばししてしまう。
この度ルール設定をして
- 数カ月放置していた書類を記入してポストに投函できた
- 大掃除の時期しかろくに手を付けないガスコンロの掃除をした
- 毎日シンクのゴミ受けを綺麗にして寝ることを習慣化した
- 一杯になって録画できなくなってたHDDレコーダーの整理ができた
- 食べた後すぐに食器の片付けができるようになった
と出来ることがすごく増えたので、
どうやったのか?を書いていこうと思います。
先延ばしによって潜在的にストレスを抱え、寿命が短くなる
先に名前を出した「先延ばしする人は早死にする!」という本、タイトルの通り
先延ばしをする人というのは「いつかやらなきゃ……」というストレスを常に抱えていることで、メンタルにも良くないし寿命も短くなるというようなことが書かれています。
この本を読んだときは、「ああ気をつけなきゃ……」って思ったんです。
その「いつかやらなきゃ」でストレスを抱えている状態、よく身に覚えがあったから。
でも、この本で挙げられている習慣化の帝王「if then プランニング」は、
自分でルールを設定しなければなりません。
そのルールを設定することすら、
めんどくさがりの帝王には無理だったんだ!
if then プランニングとは?
if thenプランニングとは、「○○の時(if)、△△をやる(then)」と決めることです。
例えば「朝起きたら(if)、コップ一杯の水を飲む(then)」みたいなことですね。
人間は一日に9,000回もの選択を行うそうです。
たとえば朝起きてすぐトイレに行くのか?朝食は今食べる/食べない?何を食べる?とか、「決断」と意識していない中でも人は数々の「決める」作業を行います。
ということは、その「決める」という作業をいちいちしなくて済むように、
自動化できたら楽になるんですね。
そしたらいちいちやるか/やらないか考えなくて済むので、脳の負担は減るわけです。
そもそもルールが決められなかった
でも、私の場合応用が効かないので
日々の生活で「ルールを自分で設定する」ということ自体を先延ばししていました。
日々の困りごとといえば、細かいタスク……
書かなきゃいけない書類があるとか、
食器を洗わないで放置するとか、
そういうことそれぞれにルールを決めなきゃいけない。
考えるのめんどくさいもん。
習慣化してしまえばそれも無意識にやれるようになってくるはずだから、そこが頑張りどころなのはわかってるんですが、
私は自分が認識してるよりも意識が低かった!(笑)
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「めんどくさいと思ったら、すぐにやる」というルール
DaiGoさんの本や動画を精力的に漁るタイミングが来て(不定期に波が来る)、
「if thenプランニング頻繁に出てくるな……やっぱ良いんだな……」と改めて思い、やる気が出てきました。
実践してる人のブログを色々読み漁っていて、こちらの記事にたどり着きました。
【まとめ】『先延ばしする人は早死にする!』|メンタリストDaiGoのメソッドを試してみた結果 | ななつ色!
なっつんさんのブログです。こちらで、
「めんどくさいと思ったら(if)、
すぐにやる(then)」
ブログ「ななつ色!」 byなっつん
というルールを拝見し、参考にしてみることにしました。
これがね!めっちゃ効果テキメンだったんですよ!
だってね、私の先延ばし癖というのはすべて「めんどくさい」から端を発したものだったから!!
ず〜っと「汚いなぁ」と思いつつ油まみれのコンロ周りとか、
早く提出しなきゃいけない……と思いつつ放置してた書類とか、
目について「めんどくさいなぁ」と思ってしまった途端に今すぐやらなきゃいけない。
だってルールだからね。
もちろんHDDの整理とか、そういうのは優先順位考えれば臨機応変に後に回したほうがいいものもあります。今までめんどくさいが多すぎて現状、「めんどくさい」の中でも「やりたいこと」を先にやっちゃってる。
(テスト勉強中の部屋掃除みたいなね)
でも私の場合結局、「めんどくさいなぁ……」でほぼ全てが手つかずで終わることも多かったから、
それだったら何かをやり遂げたほうが断然気持ちがいいんだよね!
今後はステップアップして優先順位通りにやれるようにはなりたいな、と思っています。
Q.ルールなんかで生活が変わるならやる気ないだけだったんじゃないの?
私は先延ばし癖あるといっても、診断がつかなく薬も処方されない発達障害グレーゾーンなので
「そんなルールなんかで生活が変化したなら、それって今までの生活がだらしなかっただけじゃないの?甘えだったんじゃないの?」って考えもあるかと思います。
アドラー先生の原因論みたいなね。
(だらしない人物になりたいからダラダラしてる、みたいな)
まーそれも否定はしませんが(笑)
でも本は読んでたので、自分の生活をより良いものにしたいという思いはいつも抱えていて。
せっかくの時間をかけて知識を得たのにそれでも本気でやる気が起きなかったんで、
考え方(というかルール)ひとつで行動が変化したことに、我ながら驚いています。
横断歩道ルールみたいに、「決める」だけでも意外と効果がある
子供の頃、「横断歩道の白いところしか渡っちゃダメ」ってルールを決めて、
その通りに渡らないと落ち着かない……ってことはありませんでしたか?
そういう風に、誰に強制されたわけでもないけど
自分で決めちゃったルールに何となく従いたくなる、ってことはけっこうあるものです。
私は元々、自律心が強い人間ではありませんから
「めんどくさいと思ったら、すぐにやる」ルールを決めたところで
「それをやらなきゃ死ぬ、やり遂げるまで寝られない……」とか思えるタイプではないです。厳密に全て守ってるかと言ったらそうでもない。
でも、ルールがあることで
「おーっと、めんどくさいと思っちゃったから動かなきゃなー」と行動の動機にはなっています。
そしてやっていくうちに気づきました。
「めんどくさい」を克服することは、未来の自分に貸しを作るってことなんだと。
未来の自分に「貸しを作る」
今までの先延ばししまくりの自分は、未来の自分に「借り」を作ってばかりでした。
「めんどくさー、後でやろー」
そうすると、洗い物などどんどんやることが溜まっていき、それが行動することへのハードルにもなり、例えば食器の汚れがカピカピになって落としづらくなるとか、そういう手間も増える。時間の借金ですよね。
でも、食器洗いだって掃除だって気づいた時に片付けてしまえば、
その後の自分はすっきりした気持ちで時間を過ごせる。
ほんと未来の自分には面倒をかけまくってたな(笑)
自分を大事にしてなかったんだということに気づきました。
だから今では何かをこぼしたらすぐに拭くし、
電子レンジや扉は何かを取り出したら閉めるようになった。
完全ではないけど、でも未来の自分にできるだけ手間をかけさせたくないからね。
筋トレやウォーキングも、挽回するまでには時間がかかる。
太って「嫌だなぁ〜〜」って鏡を見て悲しくなるよりなら、今日頑張って一日でも早く理想の身体に近づくほうがいいよね。
そういう思いで続けられてます。
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まとめ
私が先延ばし壁を克服しつつあるのは、
if then プランニングの手法で「めんどくさいと思ったら、すぐにやる」というルールを参考にし、実践したからでした。
ちなみに「克服しつつある」と書いたのは
人が何かを習慣にするまでには3週間とか2ヶ月かかるとか言われていますので、
たかだか1週間ほどでは判断しきれない、という理由からです。
いろんな説があるようなので、「○日を達成したから習慣化できた!」と決めるものではないと思いますし、一日程度サボったからといってそこでやる気が削がれて断念した。というのではもったいない。
大事なのは何日続いたかではなく、
いかに無意識に行動できるような「日常の一部」にしていくかです。
そのうえで私には各アクションの取り決めではなく、
このシンプルなルールが性に合っていると思いました。
今後も未来の自分に「貸しを作って」いきます。
コメント
[…] だから「朝起きたら、『Flash!!!』を流しながら『ガボール・アイ』のトレーニングをする」と決めました。習慣化のテクニックとして有名な「if-thenプランニング」ですね。好きな曲を聴けるのでプレーヤーをセットするのも苦じゃない。 […]
[…] めんどくさがりが先延ばしをしないための、シンプルなルール【if then】私… […]