鬼滅の刃に見る、理想の先生・上司論【仕事・教育】

働くのがしんどい

遅ればせながら鬼滅の刃(漫画)を読んでいます。

なにこれ柱が出てきてから格段に面白くなるやん!!
いやそこまでけしてつまんなかったわけではないけど、
「新鮮さがないかなぁ」って思ってました。

序盤は我慢して読めって話には聞いてたので読んでみると、
急に画の表現力が上がるし
魅力的なキャラがいっぱい出て来るし……!
 

でね。鬼滅の刃では
「技を習得する」場面ってのがいくつも出てくるので、
上司とか、先生になる人がいっぱいいます。

タイムリーに、先日「しんどい上司」みたいな記事をUPしたんですよ。
これね。↓↓

意識が高い上司・職場についていくのがしんどいあなたへ、伝えたいこと
いつも高みを目指している上司や職場のもとで、ついていくのがしんどい。そう思っている新人さん、この季節だと多いんじゃないかな。今日は私の体験談から、その苦しみにちょっとでも光が差せばいいなと思って書きます。考え方をち...

「ああ〜〜こういう先生(上司)がいいな〜!」と思ったので
今回は鬼滅の刃のキャラに絡めて
理想の「先生」論を語ってみます。

※なお7巻までのちょっとしたネタバレありで〜す。

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しのぶさん→性格に合わせたアプローチでやる気を出させる

胡蝶しのぶさんがすごく好きだ〜……!

機能回復訓練からの
全集中・常中という技の習得の流れにおいて
炭治郎、善逸、伊之助への
「やる気」の出させ方がそれぞれ違いましたね。

これすごいっす!!

炭治郎にはその優しさへアプローチするというか
姉の話をし、自分の夢を託すことで
「禰豆子を守り抜く」という目標を改めて思い起こさせる。

伊之助は負けず嫌い。
「できて当然」と強調することで
競争心に火を点けることに成功している。

善逸は女好きだし、褒めて伸びるタイプ。
「” 一番 “応援してる」と強調することで
誰よりも自分が応援されてるんだからと大奮起。
 

面白いのは、逃げた善逸・伊之助に
「出来たら教えられるかも」とコツコツ鍛錬して
ひとり先立って出来るようになった炭治郎が、
教えるのが壊滅的に下手だってことですね。

これは先日の記事にも書いた、
「努力の天才」ってことだと思います。

このタイプが、
「仕事できるから」って出世し上司になると、
教えてもらうほうは地獄ですよ。

本人が感覚でマスターするタイプだと、
「何言ってるかわからん」って事態に
なりかねません。

優しければいいってもんでもないんですよね……!

ちょくちょく共感した、心に響いた「個性」

なおちょっと上司論からはズレますが
さいしょ逃げた二人(善逸・伊之助コンビ)
めっちゃわかるけどね。コツコツ努力すんのしんどいよな。

だからこそこのコンビに
言葉がけでやる気を出させたしのぶさんすげぇ。

なお、ところどころ発達障害とかそこらへんの
短所となりがちな個性をキャラに感じるけど、
それが否定されず話の中で活かされていくのがいい。

カナヲちゃんもそのタイプかな。

虐待由来の「自分で決められない」っていう
症状が出てて、一人でいる時はコイン投げで
いつもものを決めるんだけど、

炭治郎の真っ直ぐな優しさに
心を動かされる。
 

私は虐待をされたりいじめられたりした過去はないけど
失敗経験が多くて自信がなくて、
カナヲちゃんみたく自分の心の声が小さくなっていた。

だからこのコイン投げのエピソードすごく好き。

無惨→恐怖政治、「私の言ったこと」が全て正しい

無惨の部下になるのだけはやだな〜……。笑

無惨は自身の血を分けた者の思考を読み取れます。
無惨にとって良からぬことを考えていれば気に入らないし、
「違います」と言っても「私の言うことを否定するのか」と
肯定しても否定しても激高される。

なんで弱い?→(そんなこと言われても……)
これだけで殺される。

無惨の言うことは絶対。

「血をいただければ必ず順応してみせます!」
→私に指図をしたから死に値する。

こんな状況において、
部下たちは仲間を思いやれる精神状態に
いられるわけはありません。

まあ、鬼なのでそもそも『思いやる』なんて
ないでしょうが……
 

弱い立場である下弦の鬼は、
上弦の鬼に蔑まれていたと言います。

うわあぁ〜……現実の人間世界でも起きてそ〜……。
ワンマン社長のクソブラック会社っぽい!!

恐怖に支配されると心の余裕がなくなりますよね。
自分のことしか考えなくなるし、
萎縮してパフォーマンスも上がらない。

いいことないです。

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不器用で、優しさからくる厳しさも併せ持つ職人系・鱗滝さん

鱗滝さんはすごく厳しいけどいい人ですよね。

ま〜〜きっと私ならその厳しさについていけない。
(やってられねぇ!!とかじゃなくて単に肉体的に)

鱗滝さんの厳しさは
子どもを死に向かわせたくないという優しさからだから、
まあ狙い通りなんだと思うけど。

もし奇跡的に炭治郎みたいになんとかついていけたとして
その厳しさのベースにある「優しさ」に気づけたのなら、
きっとこれからも頑張ろうって思えるんだろうな。

でも不器用だから上司としては、ね。
最初は面食らうかもしんない。

何考えてんのかわかんないとか。
(優しさに気づく前にヘバッてギブアップしそう、私はね)

鱗滝さんと義勇さんの「責任のとり方」

以前、うっかりが多い私がベンチャー企業の面接にて
IT技術を教えるリーダーポジションへの打診を受けたとき、
民間のキャリアカウンセラーさんに相談したことがあります。

(障害福祉の専門の方、本人も発達障害の傾向があるとか)

その際、
上司というのは部下にふだん好きにやらせておいて、
いざという時に「責任」を取るくらいでいいんだよ。

どんと構えておけば。

と言われて、へ〜〜と思いました。
部下を放置していいというわけでなくて、
「上司らしく」と
気負いすぎなくていいということですね。

(ちなみに落ちたので杞憂だったんですが)
  

鱗滝さんは、お館様に

炭治郎が、鬼となった禰豆子と共にいることをお許しください。
もし禰豆子が人を襲おうとしたときは、
炭治郎・冨岡義勇とともに腹を切ってお詫びいたします。

という手紙を送っていました。

炭治郎はその想い、
万が一の時には自分らが責任を担うから見守ってやりたいという
優しくも強い願いに、涙します。
 

こういう上司ってすごいなぁ、強いなぁと思います。

炭治郎と妹の事を信じてる。
でも万が一もないとは言い切れない。
その時は責任を取るから、
どうか今はその子の好きにやらせてやってほしい。
 

仕事において上司は腹を切る覚悟で望んでくれと
いうものではありませんが、

こういう風に「君の好きにやってくれ、責任は取る」と
信頼を置いて見守ってくれる人がそばにいるならば、
部下はその人のためにも
絶対に目標を達成してみせようと頑張れるものです。

私は今のところ仕事のスキルがないので
上司になる機会はありませんが、
もしもそんな機会が来たならば、部下に安心感を与え
「この人なら信頼できる」という関係を築いていきたいです。

まとめ

鬼滅おもしろいよ!という話題は
もういろんな人が語り尽くしてると思うので
私はちょっと切り口を変えてお話ししてみました。

というかまだ7巻しか読んでないんだけど、
無限列車面白いのに映像化まだなのね!?というか
これが映画化なのね!楽しみすぎる!!

というわけで。

無惨みたいなタイプが上司になるのは絶対嫌だよね、
という話でした(笑)

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